【白神岳 登山】
7月22日(土)〜23日(日)、山小屋に一泊行程の白神岳登山は、曇り空から途中雨という模様の中の体験ツアーとなりました。しかし、白神岳途中のブナ林の霧が立ち込めた風景は幻想的なブナ林で、参加者は感動していました。
この日の朝、青森駅横の八甲田丸前を出発した参加者は1人。白神自然学校一ツ森校にて、インターンシップ生の女子大生が1名加わって、永井代表と3人での体験ツアーです。
白神自然学校に到着したのは、午前10時前。寝袋・ガス・食料等をチェックしてすぐ出発しました。
深浦町の白神岳登山道駐車場に到着したのは、午前11時20分。そこから各自荷物を分けて、11時47分に駐車場を出発しました。
登山道入口にある、3本に枝分かれしたブナの木は、白神岳の守り神。この山に登る人は、この木に安全祈願をしてから登るという話しをしました。また、途中の登山道では、「ここは春先にカタクリの大群落がとてもきれいな箇所でもある」とか、「キクザキイチリンソウが咲き誇る」話をしながら進みました。マテ山コースの分岐まで行くと小休憩し、「もう一方のコースは、今年の春の雪解けでまだ通れない」話をし、マテ山コースを通って尾根に向かいました。
途中、ウワバミソウ(ミズ)があったので、数本採取して食べました。参加者はとてもみずみずしいと言いながら食べました。途中、最後の水飲み場から10リットルの水を汲んで登りました。あいにくの天気で周りの景色が見えませんが、ブナの木が雨を吸って活き活きした感触が伝わってきました。
途中、67名の登山客とすれ違いましたが、ほとんどが中高年の人たちで驚きました。みなさん、元気ですね。
イブキトラノオ【タデ科】 トウゲブキ【キク科】
ニッコウキスゲ【ユリ科】 |
ツリガネニンジン【キキョウ科】 |
この日山小屋に到着したのは、16時10分。ほぼ4時間で山頂に到着しました。みんなで一等三角点にタッチして、360度真っ白な世界でしたが、方位に基づく山の位置確認をしました。
また、登山の途中や山頂近くは「お花畑」があり、たくさんの花が咲いていました。今年は、雪解けが遅がったので、7月下旬まで咲いている花が多かったのが特長です。この日の気温17℃。朝晩はとても涼しい気候でした。 |
山頂近くには「白神岳神社」があり、無事登頂した記念にお祈りをしました。山小屋は、誰もおらず貸切状態でしたが、あとで2名到着した人がいましたが、とても快適な山小屋での一泊でした。
翌朝4時30分に起床して朝食を作り、5時40分には下山しました。出発時には雨は降っていませんでしたが、朝露で衣服が濡れるということで、合羽を着たまま下山しました。途中から少し雨が降ってきて、標高800メートルのマテ山の尾根の少し前で雨が止みました。幻想的なブナ林から、今度は明るいブナ林に変貌していました。
途中、何十人かの登山者に会いました。朝5時ぐらいから登ってきたようで、山小屋の様子を聞かれました。この日は白神岳登山者がとても多く、日帰りで30人ぐらいの人と行き会いました。
白神岳登山道入り口に到着したのは8時40分で、3時間ほどで下山してきました。
その後、静観荘の温泉で山の疲れをとって衣服を着替えました。温めの温泉で、長く入っていられる温泉です。
青森県は入浴代が390円に値上げになったのですが、ここは300円です。みなさん、是非立ち寄ってみてください。
深浦町には有名な木が2本あります。1つは「日本一の北金ヶ沢のイチョウ」と甕杉と言って樹齢1000年の「関のスギ」があります。白神自然学校に向かう途中、甕杉を見ました。また、ここには安東水軍が日本海交易をしている当時の「古墳」が並べられています。この日は祭りの日とあって、のぼりや提灯が立っていました。
私たちが大きなスギを眺めていると、リゾート白神号が目の前を通りました。この季節、地元は「夜宮」「ねぶた」など、夏の祭りの季節です。また、西海岸は夕日がとてもきれいな時期です。海水浴や夕日が水平線に沈むのを見るのを楽しみに、訪れください。
今回も楽しい白神岳体験ツアーでした。ありがとうございました。
|