シンポジウムの講師・パネラーのみなさんによる
◆◇◆ ◆◇◆ 白神山地訪問
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10月29日(土)、翌日の陸奥湾のホタテを高温障害から守る植樹祭andシンポジウムに参加する畠山重篤さん、末松広行さん、田中克さんの3人の先生方が、白神山地に初めて足を踏み入れました。
この日は、津軽森林管理署の野口浩司署長と津軽白神ふれあいセンターの細川斉所長の案内で、西目屋村の暗門ビレッジで合流して、白神山地の簡単な説明を受け、津軽峠のマザーツリー、遺伝資源保存林の散策、その後は、白神自然学校一ツ森校で、ブナのコンテナ苗木づくりの現場を見学しました。
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黄葉して落葉に近いマザーツリー。マザーツリーの前で記念撮影
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遺伝資源保存林での記念撮影 太めのブナに抱きつき一言「いいなぁ」
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広葉樹のコンテナ苗床を見学 フルボ酸鉄を多く含んだ赤石川
西目屋村では、津軽ダムの建設現場を視察し、白神山地の栄養素を含んだ水が岩木川を通り、十三湖に流れるルートで、津軽ダムが大規模な形で進められていることを懸念しました。特に十三湖は、淡水と海水が混じり合う「汽水域」として、シジミ界の生息環境に白神山地のフルボ酸鉄分を含んだ水がとても大切な要素となっているはずであり、あの大きなシジミ貝が、その影響を受けないはずがないと、盛んに心配していました。
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津軽ダムの案内板にあるクマゲラの絵を見て、
黄葉真っ盛りの白神のブナ
「これはちょっとね?」と首をかしげました
白神自然学校一ツ森校の校長室には、大きなブナのテーブルがあります。椅子は、ブナの幹を輪切りにしたものです。自然学校のITを活用したグリーンツーリズムについて、末松林政部長はとても関心を持ってくれました。特に、開校132年の歴史を持つこの自然学校内をぐるりとまわり、赤石マタギの資料館を見学して、とても有意義な訪問だったと言っていました。
田中克先生は、このあと11月5日にヨーロッパオランダで開かれる「世界ひらめ学会」で、この赤石川の写真を使用すると言っていました。いよいよ赤石川も世界に名を馳せる時代を迎えました。ちなみに青森県の魚は「ヒラメ」で、全国一の漁獲高を誇っています。これも三方を海に囲まれた青森県ならではの恵みの一つです。
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