東岳(あずまだけ・標高652m)は、青森市東部に位置し、鍋がひっくり返ったような形をしていて、市街地が見渡せ、市民に親しまれている山です。山頂からは、陸奥湾や八甲田山、岩木山や津軽・下北の両半島、そして北海道の眺望も得られます。
今回、この東岳の山頂から浅虫温泉へ下山するコースができました。どんなコースかは、地図(コースマップ)を見るとわかりやすいと思います。
【写真左】駐車場から500m歩くと、岩木山や陸奥湾が見える眺望がいい場所がある。
【写真右】登山道から700mぐらい歩くと、ブナの二次林が見えてくる。
その昔、この山は修験場として知られ、そのころの古い山道は西側の宮田地区から続いていて、途中には青森市の天然記念物に指定されているイチョウの巨木が2本あります。付近には、幽霊伝説もあります。
昔の道は、現在車道に変わって駐車場も完備され、そこからは立派な登山道が延びています。一般には、このピークまで登られています。東岳山頂への道はさだかでなく、ブナの林床にチシマザサの繁茂する緩やかな尾根が続きます。登山道駐車場から三角点のある東岳山頂までは、1時間30分ぐらいで登ることができます。
東岳展望所からは、陸奥湾のいい景色が見える。その後北東に向かって山を下りていく。
今度はそこから、東側の斜面を下りていくと、登ってきたときとは違った、太いブナ林が続きます。
東岳を北東に下ると、登ってきたブナ林とは違った太いブナが立っている。
長沢を通り、黒山沢を通って、太平山(563m)の横を通り、切明沢にでます。ここはブナ林の林層が一点して、青森ヒバ林に変わります。どこか違った山にきたようになります。
その後は青森ヒバを中心とした森が続く。3本に枝分かれした青森ヒバの前で記念撮影。
その先は久栗坂林道のT字路に出るので、左に曲がります。ここまでずっと下り坂で、1時間ほどかかります。その後、長根山沢の沢の上を通っていくとY字路に抜けます。そこをまっすぐいくと、浅虫中学校の前を通って国道4号線に抜けます。右に曲がると、浅虫林道にでます。そしてそのまままっすぐいくと、辰巳旅館の前にでます。
その後は、きつい下り坂が延々と続く。少し足がだるくなるかも知れない。
切明沢を下っていくと、久栗坂林道に突き当たる。久栗坂林道は途中まで砂利道である。
このY字路まで車で迎えに来てもらうと、東岳の頂上からおよそ1時間30分で下山できます。合計3時間コースで、浅虫温泉のほうへ出ることができます。下山後は、温泉で汗を流すのがよいと思います。できれば出発前に、辰巳旅館に「帰りに寄ります」とか「泊まります」と一言声をかけて一台車を置いて、宮田の東岳登山道駐車場にもう一台の車で向かい、そこから登るのもいいでしょう。
久栗坂林道の松越沢から浅虫林道へは、Y字路を右に行くといいが、できればY字路まで車で迎えにきてもらうのもいいと思う。この辺は、かすかに携帯電話が通じるエリアだ。
2015年春は、このコースの下草刈りを実施し、一周できるコースを完成させたいと考えています。希望者は、ホームページにてご案内しますので、希望者はお申込み下さい。
永井 雄人
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