6月28日(日)小雨の中、第5回目の「陸奥湾の海と山をつなぐ植樹祭」が実施されました。今年は雨不足の青森県ですが、前日の雨といい、この日の小雨は、植樹する木々にとってはとてもよい環境になりましたが、参加者は泥んこだらけとなりました。
■毎日新聞青森支局の掲載記事(20150.6.29)
【左】挨拶:陸奥湾の高温からホタテを守る植樹祭実行委員会 永井雄人実行委員長
【右】共催者挨拶:毎日新聞青森支局 村田隆和支局長
【左】来賓挨拶:(青森県知事挨拶代読)青森県水産局 山内博局長
【右】来賓挨拶:(青森市長代理)青森市農林水産部 成田亨次長
【左】来賓挨拶:平内町 船橋茂久町長
【右】来賓挨拶:青森森林管理署 宿利一弥署長
この植樹祭は、陸奥湾の高温からホタテを守る植樹祭実行委員会と毎日新聞社様との共催で実施し、ブナ・イタヤカエデ・ミズナラ等の広葉樹の苗木約500本を植林しました。
2010年、陸奥湾の海は高温を迎え、ホタテがへい死する現象が発生しました。青森県の基幹産業でもあるホタテが危ないということで、地元の漁師と共に始めた植樹祭も、今年で5回目となりました。今環境省は、「森・里・川・海の連環プロジェクト」を国家的取り組みとして進めようとしています。私たちのこの植樹活動も『2015グットアワード』の賞をいただきました。
この陸奥湾のホタテ貝のへい死は、漁師だけの問題ではありません。青森県でホタテが大量にへい死するということは、世界遺産白神山地のブナにおいては、亜寒帯の森が亜熱帯の森に変貌するのではないかと思うような話です。
私たちは、三内丸山縄文遺跡がブナ林の森に1000年の定住文化を築き上げたように、広葉樹の森づくりがホタテを救うと考え、陸奥湾周辺の森に広葉樹を植えることを企画し、今日まできました。
どうしたら、陸奥湾の高温被害を防ぐことができるか。宮城県で牡蠣の養殖をしている畠山重篤さん、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生、林野庁の末松林政部長(当時)にお越しいただき、シンポジウムを開催してアドバイスを受け、今日まで続けてきました。
2016年も、この植樹活動を続けて参ります。参加者の皆様、本当にありがとうございました。また、この事業を支援していただきました、イオン環境財団様に感謝申し上げます。来年も宜しくお願いします。
植樹祭終了後は、おばちゃん達の手づくりの「ホタテの味噌汁」が提供されました。参加者は、雨で冷たくなった体をお腹から温めていました。
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