8月3日(月)、杉並区の子ども達と共に「もくもくかわかわ体験プログラム」を実施しました。
まずは、白神山地の核心部分を源流部にもつ、赤石川の豊かさを知る為に、鮎獲り体験をしました。スタッフと小学生がコンビを組んで網を張り、上流から石を投げたり、足で驚かせて、下流の網に鮎を追い込む作戦で何度か挑戦をしましたが、なかなか獲れませんでした。
そこで、赤石川内水面漁業協同組合の人に鮎をわけてもらって、金鮎と言われる所以を学びました。また、白神山地の豊かな腐葉土の中を通った水は、川の石ころに大きなコケをたくさんつけます。そのコケを鮎は食べて、金色のお腹の色を出しているということ。また、鮎は一年漁であることも学びました。
その後は、白神自然学校に戻り、鮎を塩焼きにして食べました。途中で採取した笹竹に鮎を刺して塩を振り、炭をおこして、鮎を炭火焼で食べました。最初は「かわいそう」とか「食べれるのか」と言っていましたが、食べてみると意外と美味しいと言って、頭を残して尻尾の先まで食べていました。
午後は、白神自然学校遊々の森に行って、スギの間伐材をカットする作業を経験しました。なぜスギを伐るのか、どうしてこの木を伐るのか、どの方向に木を倒すのか、その為には、どのようにして方向を決めるのか等の説明を受けました。そして、間伐材を決めて、手のこで木を伐りました。伐った後は、180センチ間隔でカットする作業を体験しました。そして、枝打ちをして、横列線状に並べて山を下りました。
白神自然学校遊々の森での林業体験です。説明を受けてから伐倒体験をしました
その後、すぐ目の前にある「ハロー白神」の施設で、マタギの歴史に触れることができました。
「ハロー白神」というビジターセンターで、白神山地に棲む生き物たちについて学習
今回は、白神山地の山に行く道路が決壊していて、山の奥には行けませんでしたが、その後の報告会では、山の仕組みや川の大切さをみんなで話し合いました。山・川・海が一本の水循環で結ばれていることを体感するプログラムでした。
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白神自然学校に帰り、今日一日のふりかえりを行いました。感想としては、まずは「疲れた」から始まり、「鮎がとても美味しかった」、「川にはアブがたくさんいて、随分刺された」いうものでした。次の日はピザを焼く予定です。その燃料は木で、皆が山でカットしてきた木を使うんだよと教えると、とても関心を持っていました。今の世の中、都会の子は、スイッチ一つでエアコンや暖房をつけます。山に行って木を伐り、暖房にするというようなことは、ピンと来ないことでしょう。冬の自然体験に参加すると薪ストーブで部屋を暖めますから、よくわかると思います。 |
貴重な体験をした子ども達は、スタッフに見守られながら、とても有意義な体験をしたと思います。また、スタッフの学生達も、木を伐ったり、魚を捕るということをなかなかしないので、共に貴重な体験をしたと思います。
この体験を、都会の中で自分たちの生活の中に活かしていただきたいと心から願っています。
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