11月27日(日)10時より、アピオあおもり保健指導室において、一般社団法人低炭素社会創出促進協会代表理事の吉澤保幸氏をお迎えして、「陸奥湾の海と山を、森里川海の連環で結ぶ低炭素社会」というテーマで、陸奥湾の自然の恵みを引き出す地方創生の意味と展望を考える研修会を実施しました。
この研修会には、陸奥湾に関心のある25名が参加しました。 【チラシ】
吉澤氏は、もうグローバル化の時代から、ローカルの時代に来ていることに気づくべきであると指摘し、経済を「拡大・成長」ではなく、自然と暮らしの中に埋め戻す定住的社会を目指す時代に来たと述べています。
また、陸奥湾に面している平内町は、白鳥が飛来する地域ということで、白鳥が集う青い海、私たちの生活を支える恵みの海に感謝をし、縄文から未来への架け橋となる陸奥湾沿岸の海岸づくりが必要であると述べました。
特に、陸奥湾の恵みを引き出す水の循環や、様々な活動の必要性を話してくれました。
100年後(3世代)の未来に目を向けて、現在から未来へいのちを営々とつなぐ、歴史認識と責任を持たなくてはならない。真の未来志向とは、人間中心主義からの脱却であり、100年後に何を残すかを考えることである。人類が生き残るには、地球そして他のいのちとの共棲の世界へ、我々は、これらを今一度ローカルから紡ぎ直すべきである、と講演を締めくくりました。
参加者は、陸奥湾と私たちの暮らしの視点から、ライフスタイルを考えてみようと質問をたくさんしていました。講演会終了後も、吉澤氏と参加者間で名刺交換の光景が続いていました。
13時からは、陸奥湾のホタテを高温から守る植樹祭実行委員会の野藤 知里さんが、今まで2年間(計4回)で実施してきた、陸奥湾に一番近い青森市民の憩いの山、東岳の縦走登山の様子と、東岳の春と秋の植生を紹介しました。
そして、この大切な陸奥湾の源でもある東岳の植生を知り、大切な水の循環の環境を守っていこうと訴えました。
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