その他の活動・出来事
  大阪シニア大学
白神山地を巡る自然観察会開催報告


7月16日(日祝)〜18日(水)、大阪シニア大学の皆様30名による、白神山地を巡る自然観察会が開催されました。
16日のお昼過ぎに青森空港に着いた皆様は、20℃の青森の気温に驚いていました。

最初の訪問地は、五所川原市の立佞武多の館でした。立佞武多のねぶたばやしの練習を体験しました。

 

その後、エレベーターで4階まで行き、螺旋階段を下って立佞武多の上部から下部まで周ってみてきました。
皆様は立佞武多への関心が深く、壁面に描かれた説明文にたくさんの質問をしていました。

その後、白神自然学校でオリエンテーションを簡単に行い、白神山地での植林活動体験の為の映画を鑑賞した後、次々とシャワーを浴びて夕食の時間となりました。「農家レストラン しらかみ」で地元の郷土料理を楽しみながら談笑しました。

 

はじめに、京都大学名誉教授の田中克名誉教授から、今回の自然観察会の意義が話され、森里川海の幸をいただくことにしました。赤石川から捕れた金鮎や、山菜料理、白神汁、日本海で獲れた魚の刺身等味わいました。

 

この日は、農家さんへの宿泊です。それぞれの家からお迎えが来て、皆様は宿泊に行きました。

農家さん宅でも、遅くまで大阪弁と津軽弁の楽しい会話があったようです。 

17日は、朝ラジオ体操をして、「農家レストラン しらかみ」でバイキング方式の朝食をとった後、白神山地での植林体験に出かけました。

 

2台のマイクロバスに乗車し、ブナの苗木や道具などを積んで、西目屋村にある白神山地ビジターセンターを目指しました。簡単に施設見学をし、隣の環境省西目屋事務所で、環境省の自然観察官から、世界遺産白神山地の説明と環境省の業務についての説明を受けました。参加者からもたくさんの質問がされました。担当の自然観察官には、丁寧にお答えいただきました、ありがとうございました。

 

 

次に、津軽峠のマザーツリーを見学し、全員で記念撮影をしました。


マザーツリー:
推定樹齢400年のブナ巨木

そして、雨の中、奥赤石川林道沿いのスギの造林地に1人1本ずつブナの苗木を植林しました。この場所は、赤石川の上流部になり、豊かな水を育みます。

 

 

 

昨夜に食べた金鮎をはじめ、米(あきたこまち)や海の幸、山の幸を守る為にしっかり植林しました。植林後は、おにぎりとキノコ汁を食しました。とても美味しいと大評判でした。

 

そして、奥赤石遺伝資源林の中を散策しました。雨のおかげで、ブナ林がとてもみずみずしく、いい緑色をしていました。途中、この時季としては珍しいナメコや、夏にでるセミが脱皮した直前を見ることができました。

 

参加者は、ブナ林に生える低木のオオバクロモジ・アオキ・オオカメノキ・チシマザサ、ガクアジサイ等も楽しんで観察していました。

また、トチバニンジンも、おそらくわかったようです。そうですね。前日の夕食時に、トチバニンジン酒を飲みましたからね。
宿泊は、鯵ケ沢町のグランメール山海荘です。雨で濡れた疲れを温泉に入って癒し、さっぱりしました。

18日は、十二湖のトレッキングに出かけました。雨は止んでいたのですが、あいにくの霧で霞がかかった神秘の湖、十二湖を見学しました。この光景もなかなか出会えない光景です。

 

 

 

その後、ブナの自然観察林を散策し、沸き壺の池も見学し、それぞれに記念撮影をしました。


写真左:オオウバユリの花 

 

十二湖を後にして、不老不死温泉に入浴し、青森空港に向かいました。青森空港も霧が立ち込めており、大阪行きの飛行機が飛ぶのかどうか心配しましたが、無事離陸しました。

その後、参加者から、「大阪に着いたら38℃の気温に、”大阪に戻った”と実感しました」と連絡がありました。
本当にあっという間の自然観察会でしたが、一ツ森地区の農家民泊者や、お手伝いした皆さんも、大阪のシニア大学の皆様とお会いできて、とても勇気をもらいました。ありがとうございました。
また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。

お昼の昇天時に写した青池の写真