その他の活動・出来事
  台風21号の被害
マザーツリーが折れた


9月4日(火)前後、青森県西側の日本海沖を北上した台風21号の影響で、白神を代表するマザーツリーの上層部がボキッと折れました。

【東奥日報 記事】マザーツリーの幹が折れる(PDF)


8日(土)、ブナの種や広葉樹の種の結実状況調査の為に、赤石渓流線を歩いてみました。

赤石川の水量が多く濁っているのと、道路端に小枝や岩石が落下していて、一つ一つ拾いながら山に入りました。前日までは、通行ができないぐらい道路事情は悪かったようです。白神ラインもかなり枝葉が落ちていました。ブナの種は、大豊作ではないが、豊作は間違いないようです。あとはどの時期に落下してくるかです。

 

その他、トチの実は、おそらく風で落下したものと思われますが、風の通り道の下は、トチの実がたくさん落ちていました。

また、イタヤカエデも青々とした葉っぱと共に、実も付いていました。

地元地方紙の東奥日報の一面に掲載されましたが、白神のマザーツリーが折れた話題がNHKで全国放送になったようで、多くの方から「マザーツリー折れたんですか」という問い合わせがありました。自分の目でも確認しようと思い、当初は予定していませんでしたが、調査終了後に足を延ばしてマザーツリーを見に行きました。

 

ちょうど、樹木医の斎藤嘉次雄さんがマザーツリーを調べていました。とても悲惨な光景に声が出ませんでした。400年以上も経っている老木のはずなのに、倒れた枝には種がたくさんついていて驚きました。白神の母なる木と言われてきただけに、とても残念です。

 

 
マザーツリーは、とてもかわいそうな光景でした

 
赤石渓流線の道路上に倒木した為に、ブナの木が伐採されて道路脇に置かれていました。

 

 
ブナは確実に実っていることが判明しました。久しぶりの結実に、ほっとしました。