その他の活動・出来事
  ブナ等の広葉樹の種拾い作業報告


今年のブナの種は、約7年ぶりの豊作です。春の芽吹きの時期から調査に入り、ブナの花を確認し、毎月様子をみてきました。9月頃にははっきりと大きないが(殻斗)が見えました。台風が到来した時はいの一番に山に入って種を探し、その成長を確認しました。

そんな最中、マザーツリーの枝折れにも出くわしました。10月はほぼ毎週山に入って種拾いの準備をし、天気をみて地元の人達と白神山地を守る会メンバーが泊まり込みで種拾いをしました。

 

 
【写真左】腐葉土の上と隙間に落下したブナの種
白神の腐葉土は何層にも重なり、森の深さを感じさせます


10月はかなり収穫しましたが、11月中旬までは山に入って確認・収穫します。また11月は秋蒔きの準備と、ビニール外しなど冬囲い作業もあり、多忙な日々が続きます。

 

 

 

 

種拾いの方法は、いろいろ試しました。ネットを張りましたが、高木の為に、種はすべてネットの外にはねて出てしまいます。ブルーシートを引きましたが、雨が降ると水浸しで、水の重さで種が流れてしまいます。一番確実な方法は人海戦術で拾うことでした。但し、顔を地面すれすれまでつけて探すので、血流が悪くなります。腰も痛くなります。

 

各自、身体をいたわりつつ、天候をみながら、晴れた次の日ではなく、翌々日に山に入り、種拾いをしました。本当にいいタイミングの日程をみつけて山に入るので、日程調整するのが大変でした。


種は、一旦乾燥させてから秋蒔きと春蒔きをします。