その他の活動・出来事
   森里海を結ぶ全国交流会&第2回植樹祭
・森里海フォーラムの開催参加報告


10月1日(金)〜3日(日)までの3日間、長崎県諫早市において、全国から150名程の参加で、交流会・植樹祭・フォーラム・パネルディスカッションと多岐に渡る催しが開催されました。

【1日目】 「森と海のつながりを学ぶ」13:00-16:00
鎮西学院大学 西山ホール

基調講演「森は海の恋人33年 - 心の森を育む」
畠山 重篤氏(NPO法人森は海の恋人理事長)

対談「いのちと地球をめぐる対談」
野中ともよ x NOMA(元NHKキャスター x 環境省アンバサダー)


森里海を結ぶフォーラム実行委員会
実行委員長 田中 克さん

基調講演を行ったNPO法人森は海の恋人
理事長 畠山 重篤さん

「NPO法人森は海の恋人」理事長の畠山重篤さん(宮城県気仙沼市の牡蠣の養殖業)による基調講演「森は海の恋人33年−心の森を育む」や、「NPO法人ガイア・イニシアティブ」代表理事の野中ともよさん(ローマクラブ正会員・元NHKニュースキャスター)と、モデルのNOMAさんによる「いのちと地球をめぐる」のトークショーが行われました。モデルのNOMAさんが出版した「WE EARTH」の内容を中心とした、とてもユニークで本質をついたトークショーに、会場の参加者は魅了していました。

 
鎮西学院大学の講堂での基調講演

【2日目】「第2回森里海を結ぶ植樹祭 」9:30〜11:15
諫早市小長井町 山茶花高原

植樹活動「親子で楽しむ森は海の恋人の集い」

座談会「森には魔法使いがいる」
畠山 重篤氏(NPO法人森は海の恋人理事長)
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「森里海を結ぶ全国交流会 」13:00-17:35
鎮西学院大学 西山ホール

基調講演「地域循環共生圏社会へ向けて」
中井 徳太郎氏(環境事務次官)

交流会 第1部「森と海を結ぶ植樹祭をつなぐ」
交流会 第2部「九州における森里海の取組みをつなぐ」
交流会 第3部「流域圏の共生を目指す世代を超えた取り組み」


午前中は、諫早湾を囲む多良岳の中腹まで(約400m)まで車で移動し、クヌギの苗木を植林しました。
植林後は、気仙沼市の牡蠣の養殖業の畠山 重篤さんの講話があり、とても楽しい植樹祭でした。

マルチトレーコンテナで作られたクヌギの苗木

 

 

 
元キャスターの野中ともよさんも植林に参加

 



午後は、諫早市内の鎮西学院大学の講堂において「森里海を結ぶ全国交流会」が開催され、「地域循環共生圏社会に向けて」と題して環境省事務次官の中井徳太郎氏による基調講演が行われました。
その後は、下記の活動紹介がありました。
第1部 森と海を結ぶ植樹祭をつなぐ
第2部 九州における
     森里海の取り組みをつなぐ
第3部 流域圏の共生を目指す
     世代を超えた取り組み

基調講演をした
中井徳太郎事務次官

 

白神山地を守る会代表理事の永井雄人は、第1部で白神山地・陸奥湾の森里川海の活動紹介ということで、一つは、白神山地で行われてきた「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川植樹祭」と「陸奥湾の海と山をつなぐ植樹祭」の2つの取り組みを紹介しました。
特に白神山地の水の恵みを受けている鰺ケ沢町の山・川・海の循環が育んだ商品や、お米、イトウの養殖事業、金の鮎の養殖事業、マグロ・ハタハタ等の漁獲等など、たくさんの山・川・海の恵みが町の経済や産業を支えているという報告をしました。

 

 
ガイア・イニシアティブ 野中ともよさん

 
オンラインで東京から参加したNOMAさん
NOMAさんが出版した「WE EARTH」の中より、「緑」について

【3日目】「絶滅危惧種円卓会議 」9:30-12:45
鎮西学院大学 西山ホール

基調講演「自然の権利と森里海」
大久保 規子様(大阪大学大学院法学研究科教授)

講演1「絶滅危惧種と子どもには社会を変える力がある」
飯島 博氏(認定NPO法人アサザ基金代表)

全国の森や川や海の絶滅危惧種(代理人)からの現状報告と意見交換
シマフクロウ / カワガキ / ニゴロブナ /ツシマヤマネココウノトリ / カブトガニ /二ホンウナギ

講演2「森里川海大好き子どもたち」
鳥居 敏男氏(環境省参与)

「森里海再生宣言』


絶滅危惧種円卓会議を行いました。「自然の権利と森里海」と題して、大阪大学法学部研究科教授の大久保規子氏による基調講演が行われ、その後は全国の絶滅危惧種を守っている参加者による円卓会議が行われました。とてもユニークな円卓会議でした。

・シマフクロウが危ない
 北海道厚岸郡中町  NPO法人シマフクロウ・エイド 菅野夫婦
・ツシマヤマネコが危ない
 壱岐対馬市  吉野元さん
・カブトガニが危ない
 瀬戸内海 山口湾  原田直宏さん
・ヤナガワウナギが危ない
 やながわ有明海水族館 斎藤燎さん
・コウノトリが危ない
 徳島市  柴折史昭さん
・ニゴロブナが危ない
 滋賀県琵琶湖  藤岡康博さん
・カワガキが少なくなった
 岐阜県郡上市 下田知幸さん

最年少のパネラーの1人で、水族館の館長さんが会議の宣言をしました。「宣言 私たち子どもは、自然の中で遊ぶことを宣言します」という面白い宣言に、会場からは笑顔と拍手が湧きあがりました。
       森里海再生宣言をした
       やながわ有明水族館 館長

この3日間の締めは、7月まで環境省自然環境局長をされていた、鳥居敏男環境省参与による、「森里川海が大好きな子ども達を育む」と題した基調講演が行われ、すべてのイベントを無事終了することが出来ました。

 
鳥居参与が紹介した森ガキ・川ガキの復活 ZOOMで参加したアサザ基金の飯島博さん

とても長い催しでしたが、充実した催しでもありました。実行委員長の京都大学名誉教授の田中克先生や事務局の鈴木弘章さん他、全国からかけつけて運営されていた皆さん、大変にご苦労様でした。

全国が木を植えながら、小さな事からから、大きくよりよい地球環境を次世代の子供達の為に残していこうと汗をかいている事象に触れて、とても元気をもらったイベントでした。また、白神山地に戻りコツコツと木を植えていきたいと決意を新たにしました。この取り組みに参加されたすべての皆様、お疲れさまでした。