その他の活動・出来事
〜白神山地に住んでみませんか〜
定住モニターツアー報告


白神自然学校一ツ森校とJTB横浜支店のタイアップで行われた、1月5日(金)〜8日(月)の3泊4日で開催された「定住モニターツアー」には、愛知県と長野県から女性各1名、JTBの担当者1名が参加しました。

参加者は初日、飛行機で青森空港に到着し、白神自然学校がある、日本海側に面した鯵ヶ沢町を車で目指しました。今年は雪が少なく、カラカラに乾いた国道101号線を鯵ヶ沢町方面に向かうと、冬の日本海が見えてきます。参加者は、白神山地(に向かっているの)だから山に向かっているものと思っていたようですが、冬の荒々しい日本海に感動していました。そして、しばらくして山の方面に入っていくと、今まで見当たらなかった雪が山里の田んぼで見られました。

青森空港から車で移動して約2時間弱。白神自然学校に到着した参加者は、地元からの歓迎として、地元でとれた新米の餅米で、杵と臼を使って餅つきをしました。この日自然学校では、「冬の白神自然体験塾」というイベントで東京の杉並や青森県内からの子ども達が参加していたので、一緒に餅つきをして、あんこ餅やきなこ餅を食べました。夕食は、自然学校オリジナルの「白神御膳」というご馳走が振舞われ、地元の方々や大谷太智雄校長を中心として、モニターツアーの参加者を歓迎しました。

  

2日目は、午前中、この地域特有の保存食「干しもちづくり」を子ども達と一緒に行いました。参加者は、本来寒い時期に作る、一年間も保存可能な干しもちを、珍しそうにとても楽しそうに作っていました。その後鰺ヶ沢スキー場に出かけましたが、スキーで滑れないということもあり、近くの施設の見学や鯵ヶ沢町の地形を確認しました。参加者には、鯵ヶ沢町内の病院や介護施設、コンビニや、レンタルショップなどをドライブしながら案内しました。この日は雨が途中から降ってきたので、午後は早めに引き上げて、町の中心部にある「海の駅」で日本海でとれる海の幸を見学しました。また、鯵ヶ沢町は相撲の「舞の海」の出身地ということで、「鰺ヶ沢相撲館」を時間の限り見学して自然学校に戻りました。

今回の参加者は「民泊」ということで、地元の農家に泊まってもらいました。地元の人達の家族とも会話が弾んで、とても楽しかったようです。自然学校では、夜遅くまで、地元の生活パターンについて話を聞いていました。春はどんなことをするのか。山菜はいつごろ採れるのか。参加者は、地元の人達の自給自足の生活に関心していました。地元の漬け物はおいしいという話もでました。このような話題で、夜遅くまで語り合うことができたようです。

  

3日目は、あいにくの雨模様でした。この日は、特別なメニューは組まず、学校にある木を使った木工品づくりをしたり、学校の施設で使う薪ストーブの薪割りをしてもらいました。また、食事などを地元スタッフと一緒に作ったり、子ども達と戯れて過ごしました。夜は、白神山地に生息する動物たちの授業を行いました。参加者は、白神山地のイメージを掴んだようです。

最終日は、雪も少し降ったので、朝からブナ林の散策をしました。山の中には、動物の足跡がたくさんありました。また、自然学校の屋根の上から雪が滑り落ちる迫力を見て、参加者は感動していました。


本当にありがとうございました。参加者の皆さんは、今年の春もまた白神山地を訪れてくれることになりました。このモニターツアーをきっかけに、鯵ヶ沢町を、白神山地を好きになり、地元の人達と交流の輪が広がって一緒に田舎暮らしをするようになればいいなぁと思います。また来て下さいね。