その他の活動・出来事
白神自然学校インストラクター養成講座を開催


1月27日(土)〜28日(日)、白神山地を守る会が環境省の人材育成登録団体として行っている「白神自然学校インストラクター養成講座」が、白神自然学校一ツ森校で開催されました。この養成講座は、自然体験活動推進協議会のリーダ研修にもなっています。二日目は、消防の普通救急救命講習も兼ねており、参加者からとても充実した内容だと好評の講座です。

    ■ 1日目(1月27日) ■

自然体験活動推進憲章5項目について、白神自然学校の学校要綱を通しながら、子ども達の置かれている社会的環境から、自然体験を通して、子ども達の感性を豊かにする自然体験の素晴らしさと、自然学校の方針・モットーを学びました。
その後参加者は、自然学校の野外での学習授業を行う上での子ども達への接し方や、ガイド事業のスキル・植林作業・林業作業のスキルについて具体的に学びました。

 

 

次に、野外で一面の雪野原となった田んぼと学校裏の行程をスノーシューをつけて歩き回り、スノーシューの楽しさを実感しました。それから、白神山地が自然遺産になった経緯と、白神の由来について、授業を受けました。

その後、夕食をとりました。メインデッシュは、「野ウサギの肉鍋」と「肝臓と心臓の塩焼き」、地元の農家の冬の漬け物づくしの手料理でした。参加者は、野ウサギの猟の話と裁き方、料理の作り方の講習の指導を受けながら食事をとりました。また、食事終了後は、テントの張り方、ガスの使い方などの講習を実施しました。

 
夜の授業は、実際に自然学校や白神山地を守る会が実施してきた「エコロジー体験ツアー」「子どもの体験学習」などでの参加者によるアンケートに基づいて、参加者が何を感じ、何を切望して白神山地を訪れているかを学びました。そのことに対して、適切な案内ができたのか、また、白神山地の1コースを設定した場合、そのコース上における植生、動植物の棲息などを液晶を使って説明があり、参加者はあらためて白神山地の自然遺産の魅力に驚いていました。前半は、永井雄人代表、後半は上明戸正一副校長・金枝知里理事が資料を作成し、担当しました。

 

    ■ 2日目(1月28日) ■

鯵ヶ沢消防署職員が指導を担当し、心配蘇生法の講習とAED(電気ショック)の機械操作の講習を実施しました。参加者は、山やこの地域周辺で緊急時の場合、119番通報してから20分以上もかかって救急車が届くまでの間、この蘇生講習がとても大切な事を学ぶとともに、その大変さを実感していました。こうして、熱の入った講習を3時間実施しました。
昼食とってから振り返り用紙試験を実施し、自然体験活動推進協議会の申請書類に記入をしてから修了式を実施しました。

参加者は、充実した内容にとても喜んでいました。今後、白神山地での活躍を祈っております。

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○野ウサギを解体、料理。

 
野ウサギを罠でとり、自然学校の裏で吊し切りで解体し、ウサギ鍋を作りました。ウサギの内蔵は、肝臓と心臓を塩焼きにして、だるまストーブの上で内蔵を焼きました。とても香ばしくて、プリプリ感があっておいしいです。特に肝臓は、最初から細かく切ると溶けてしまいますから、焼いた後から細かく分けました。

肉鍋用のウサギの肉は、ナタで骨ごと塊として処理し、鍋にニンニクを入れて炒めて臭みをとります。野菜は、ニンジン・ゴボウ・キャベツ・イモなどを入れて、最後に白みそでゴトゴト煮込みます。やはりこれも薪ストーブの上で2時間〜3時間程煮ると、肉は臭みもなく柔らかく、寒いときは最高です。