平成4年度から平成22年度の19年間で、約5,000校以上の公立小中学校が廃校となっています。その廃校活用に向けては、迅速かつ効果的な利活用が求められています。
一方、最近の廃校活用をめぐる情勢は、体験交流施設や飲食・加工製造施設、文化施設、教育施設、福祉施設等として有効活用される等、全国各地で多様な形態で利用されています。
このような状況を踏まえ、都市と農山漁村の交流の促進を図り、農山漁村での地域活性化に向けた廃校活用のあり方を全国の廃校を利活用している団体NPOが集まり、話し合いました。それが「第一回全国廃校フォーラム2012」です。
【日時】 平成24年2月1日(水) 13:00〜17:00
【会場】 3331アーツ千代田(旧練成中学校) 1階コミュニティスペース
【主催】 財団法人都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)
【後援】 文部科学省、農林水産省
■開会挨拶
○主催者 齋藤 章一 財団法人都市農山漁村交流活性化機構 専務理事
■情勢報告「廃校施設の有効活用促進に向けた取組み」
○講師 杉浦 健太郎 文部科学省大臣官房文教施設企画部施設助成課課長補佐
■事例報告「全国における多様な廃校活用の取組みと方向性」
○講師 熊野 稔 徳山工業高等専門学校教授(山口県周南市)
■パネルディスカッション「廃校活用の役割、持続可能な運営、ネットワークの在り方とは」
○パネリスト
高木 晴光 黒松内ぶなの森自然学校運営協議会 委員長(北海道黒松内町)
阿部 進 NPO法人四季の学校・谷口(山形県金山町)
遠藤 正久 NPO法人塩谷町旧熊の木小学校管理組合 理事長(栃木県塩谷町)
玉井 常貴 農業法人株式会社秋津野 代表取締役副社長(和歌山県田辺市)
望月 克哉 有限会社神楽苑 なみの高原やすらぎ交流館 館長(熊本県阿蘇市)
○コーディネーター
畠山 徹 財団法人都市農山漁村交流活性化機構 広報情報センター部 参事
熊野稔教授による事例報告 パネルディスカッション
3331アーツ千代田(旧練成中学校)は、参加者70名でスペースが一杯でした。ここも廃校ですが、東京の廃校は田舎の廃校と違って、かなりオシャレな廃校です。学校のイメージが残っているのは机・イス・下駄箱・黒板くらいで、あとはキレイにリフォームされて、新たな命を吹き込まれていたので、学校とは全然感じませんでした。
パネルディスカッションでは、廃校を利用している全国の団体において、廃校の共通課題について話し合われました。新たなネットワークが形成されたのではと思っています。
福島県の会津市で「山際食彩工房」を開催している地産地消の仕事人、山際博美シェフが選りすぐった料理(バイキング)を食べながらの交流会は、大いに盛り上がりました。
いしかわ牛のビーフシチュー、西会津産の芋床を使ったお漬物、大人気えのきチップなどなど、福島にこだわった料理で好評でした。このような企画はとてもいいですね。
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