その他の活動・出来事
  白神周辺と津軽半島における
バイオマスを中心とした再生可能エネルギーの課題と探査事業


津軽半島や白神山地周辺の山は、傾斜地がきつい箇所がほとんどです。その為に作業道の整備がない場合、木材の搬出に経費がかかり、ほとんどが経費倒れになってしまいます。
そこで、このような箇所で間伐作業をして、その間伐材を搬出する為には、どうしたらよいかを考える作業を続けています。

また、その間伐材を有効利用する為には、間伐材を消費する側の理解というものも必要とされます。そこで、一連の間伐作業の実態を知ってもらうことと、その間伐材をマイ箸などにしたり、製材・加工して改修工事等の材料になることなどを実験して、多くの方々に国産材を使っていこうということの理解を増やす場として、青森県内や仙台市などで、展示会を行いました。ここでは、昨年の10月から今年3月までの活動模様の一部を紹介したいと思います。

  【間伐材を切り出す前に】

白神周辺の山々で、間伐箇所をみてまわり、間伐した後の搬出をどうするか打ち合わせをしている光景です。

間伐材を伐る前に、機械が入るか、搬出できるかを打ち合わせをしてからチェンソーで伐っていきます。

  【切り出した間伐材の積み込み】 

チェンソーで伐り倒した間伐材を運び出している光景です。大型の重機を使って木々を集めてきては輸送トラックに積んでいきます。
単純作業に思えますが、冬期間はちょっとした傾斜地でも、重機が一度滑ったら止まりません。危険と隣り合わせの作業が行われています。 

  【間伐材の利用について】

今回は製材所に運んで、家屋の改修工事用の木材に製材しました。
また、一部は木工所で貯金箱、マイ箸に加工しました。そして、積水ハウスの住宅展示会で行われた環境セミナーでの講演会と写真展で、お客様にマイ箸を差し上げたり、緑の募金を集める貯金箱として使いました。 

  【間伐材/貯金箱とマイ箸】

2月、青森駅前のねぶたの展示会場「ワラッセ」で、積水ハウス青森支店開催の住宅展示会に参加しました。
白神山地を守る会の永井雄人代表が講演し、白神山地で行われている間伐作業や広葉樹の植樹活動を紹介すると共に、白神山地での活動写真を展示しました。


その際、間伐材で作った貯金箱とマイ箸の進呈を行いました。来客者は「マイ箸は素晴らしい、大切に使います」と言いながら、貯金箱に寄付金を入れていました。

  【間伐材/貯金箱とマイ箸A】

3月、青森駅前にある観光物産館「A-FACTORY」で開催した手づくりクッキー試食会にあわせて、間伐材から作ったマイ箸の進呈を行いました。「この木は何ですか」と聞くお客様には「白神山地周辺の山で伐った間伐材を利用して作った箸です」と説明して、国産材の様々な活用方法を話しました。

  【間伐材/貯金箱とマイ箸B】

3月、青森空港で開催された「西北五地域の自然遺産・白神山地展」においても、貯金箱の展示とマイ箸の進呈を行いました。

県外から訪れた方々が飛行機に搭乗するまでの時間を利用して、写真を見たり、関心を示して訪れてくれました。



  【写真展示と木工品の展示】

昨年12月、仙台市のクリスロード商店街にある東北ろっけんパークにおいて、「白神からのおくりもの写真展」を開催しました。
白神山地で行われている植樹活動や自然再生の為の間伐作業の展示、白神文化の一つであるマタギの展示、木工品の展示販売を行いました。