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東日本大震災(東北地方太平洋沖地震):八戸市


3月11日(金)午後に発生した、国内観測史上最大のマグニチュード9.0という地震は、宮城県・岩手県、そして福島県を巻き込んだ大きな地震となりました。特に大津波による太平洋岸の被災はひどく、行方不明者と死者で1万人以上という被害になりそうです。被災された方々にお見舞い申し上げます。特に、福島県の第一原発の被害は、地震だけではなく放射能漏れが心配です。今後また、数日以内に地震が起きるとも言われており、大津波と原発被災という二つの災害に油断できない日々が続いています。

八戸市に住む友人の安否が気がかりで、八戸市までのガソリンの給油が可能だったので、購入したパンと飲み水を持って、朝一番に出かけましたが、友人は元気で奥さんも含めて家族に被害がなかったのでほっとしました。また、その足で八戸港に接岸している船舶や、工業道路近くの三菱製紙や太平洋金属を見て廻りました。たくさんの船舶が停留している八戸港は、大変な状況になっていました。私がいた青森市も二日間停電が続き、反射ストーブで暖をとり、パンや火を使わない食事をしましたが、台湾や神奈川、大阪、東京、千葉、つくば市などからたくさんの激励のメールや電話をいただきました。ありがとうございます。ここに御礼申し上げると共に、まだ復旧活動に励まれている方がいることと、家族・親戚等の安否が確認できない人、住む家を失った方達がいることを考えると、素直に喜べない心境です。

また、余震は1ヶ月以上続くとも言われてもいます。マグニチュード7.0以上の地震も心配されています。当分の間は、緊張しながら地震対策をもう一度行い、次なる地震に備えたいと思っています。皆様におかれましても、これだけ広範囲な地震ですので、是非、地震対策を怠らないようにしてください。本当に、ご心配をおかけしました。こちらは大丈夫です。八戸市の被災地を歩いてきたので、画像を転載します。

代表 永井雄人

 
八戸港では、大型船が横になって港に打ち上げられていた。
なかには、横転して船底を見せていたものもあった。

 
こんな大型船が打ち上げられたのだから、相当量の津波だったことが伺える。

 
小型船も陸に打ち上げられていた。地元の方は家の中に入ったヘドロを集めて、配給されたビニール袋の中に詰めていた。
チリ沖地震の時は海水だけだったが、今回はヘドロまでもが家に入ってきたと、後片付けの大変さを語ってくれた。船を止めてある場所から家までは10メートルもないので、とても怖かったという。

 
防波堤を乗り越えてきた津波は、港のアスファルトを剥がしてしまった。
水の力を甘くみてはいけないと思う。

 

 
三菱製紙の工場の通りを通過すると、新しい車が折り重なって倒れている。横転もしている。凄まじい光景である。三菱製紙の中では、社員の車がもう五月雨式に重なり合っていた。

  
三菱製紙の工場先の市川地区の民家では、5メートル以上の津波がきたということで、家の中は床上浸水である。ほとんどの人が海上自衛隊の八戸飛行場と多賀台の小学校に避難して無事だったが、家の中は海水が入ってしまい、庭先の冷房ユニットは横転し、他から流れてきたものが庭木に絡み付いていた。畳も、もう使えない状態である。