5月8日(土)、モリタカバン秋田本社の社長室において、「白神ぶなの森基金」の贈呈式が行われました。同日15時半からは、八戸のモリタカバン十三日店前においても同様の贈呈式が行われ、共にモリタカバンの社長さんから、寄付金(昨年度一年間の募金)の目録が手渡されました。
挨拶に立った盛田社長は、「モリタカバンは今から8年前、創業80周年を迎え、何か社会に還元をしようと考え、世界的な砂漠化で森がどんどん無くなっていますが、自分たちの足下でもある国内の、それも青森・秋田両県にまたがる自然遺産、白神山地の自然保護・保全活動をしている白神山地を守る会を支援することで、その社会的使命を全うしようと考えました」と、今日まで7回にわたり寄付をしてきたことを述べられました。
この寄付金は、モリタカバンに買い物に来られたお客様による寄付金で、レジ近くに募金箱を置き、お客様に募金してもらうという、お客様の善意のまごころに対して、同額の寄付金をモリタカバンが拠出することで実現しています。また、寄付だけではなく、社員の皆様が毎年、春に開催する植樹祭「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」に参加し、一本一本広葉樹を植林しています。
今回、イオングループの中国での植林活動に参加した体験を通して、気の遠くなるような活動ではあるが、まずは国内の身近な自然遺産を残す活動に、微力ながら今後もこの「白神ぶなの森基金」を継続していきたい旨の話がされました。
これに対し、白神山地を守る会を代表して、永井雄人代表理事より、日頃のご支援に対する謝辞があり、この寄付金の使い途として、長年の念願でもあった、除伐材や間伐材を搬出して木質バイオマスに加工し、温暖化防止の為の活動にも参加するという紹介をしました。特に、秋田杉の場合は、家庭用ペレット材への加工が今年の実験となっており、その他の広葉樹は炭にして、植樹地の土壌の酸性化対策に使いたいと話しました。また、今まで撮り続けてきた白神山地の花々を、この募金を実施しているモリタカバン店の店舗で、「プチSHIRAKAMI
舞う華たち」のテーマで巡回展として開催したいという提案もしました。今までの植林などの取り組みを、もう少し大きな地球環境保全の取り組みへとバージョンアップやチェンジをして、多くの皆様に、白神山地で行われている自然再生・白神山地の再生・保全活動の理解の輪を広げていこうと考えています。
モリタカバンを利用され、寄付をしていただいた皆様、大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。
NPO法人白神山地を守る会
代表理事 永井 雄人
|