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第22回「森は海の恋人植樹祭」に参加


6月6日(日)、岩手県一関市室根町の矢越山(519m)にある「ひこばえの森」で、第22回「森は海の恋人植樹祭」が開催され、永井代表が参加しました。この日は全国から900人が植樹祭に参加し、900本のケヤキやブナ、トチノキなどの広葉樹の苗木を思い思いに植えました。参加者は、親子で参加する家族や小学生、NPOの人達や各種団体の方とさまざまで、好天に恵まれたこともあり、「ひこばえの森」は賑わいをみせていました。

 

はじめに、主催者を代表して蠣の養殖業者でもある、畠山重篤さんから挨拶がありました。
畠山さんは、ロシアのアムール川から流れるたくさんの栄養素を含む水が、この三陸海岸まで届いているという情報を紹介し、森は海の恋人どころではない、壮大な地球の循環を知ったと話し、この活動がこれからも広がっていくことと、参加者の労をねぎらいました。

永井代表は、植樹祭の開会前に畠山さんと会話をし、白神山地で植樹祭を実施していることを話して、「広葉樹の山づくりは海の幸を絶やさない大切な行動である」と、お互いの健闘をたたえあいました。そして、植樹祭と白神自然学校一ツ森校のチラシを渡して、白神へもおいで下さいと話しました。

この日は、遠くは京都市、北海道からも参加者があり、畠山さんも、子ども達の参加にとても喜んでいました。

畠山さんのお話によると、海をよくすることを理解してもらうために、小学生に養殖の体験学習を続けているそうで、全国からの体験学習参加者が一万人を超えたと話していました。

また、「木が育つのには50年かかる。人間は20年で一人前で、長い年月がかかる」、「川が自然の状態に近づけば、海は豊かになる」、「清流のようであれば、日本海は養殖漁場が続く」などと話してくれました。これに対して永井代表は、白神山地にも赤石川がありますが、金鮎、イワナ、幻の魚「イトウ」の養殖も、この赤石川でおこなっていて、その上流にある津軽沢林道の奥山に植林していることを話しました。

白神山地は日本海、「ひこばえの森」や三陸海岸は太平洋ですが、地球規模でみると、ひとつの大海としてつながっています。これからもいい汗を流していきたいものです。ありがとうございました。

 

 

最近心配なことは、中国中流域を流れる長江は、世界で三番目の長さを誇る川で、全長6300mとも言われていますが、チベット高原を水源地域として東シナ海に流れるこの川は、今世界最大級の三峡ダムが建設されており、このダムの完成で川の水の流れが変わると、日本海をはじめとした海域の環境が変わってしまうのではないかという危惧の念が広がっているということです。このように、川というのは重要な役目を担っています。中国も上海・南京・重慶などの近代化都市が川沿いに並び、4億5千万人の人々がこの川の恩恵を受けています。私たちも、この動きを注視していきたいと思います。

日本海の海水と、ロシアからの偏東風の風が奥羽山脈にぶつかって降雪地帯をつくり、そのお陰で豊かな水が流れ、おいしいお米やお酒がつくられているということです。良質の水を確保する為には、上流域に豊かな森が必要なのです。今回の植樹祭参加を通して、畠山さん主催する植樹祭と、白神山地の植樹祭との交流ができればよいなと思っています。今後ますます深い交流ができることを期待しています。


白神山地の植樹祭は6月27日(日)、津軽沢林道で実施されます。多くの参加をお待ちしております。 【白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川のご案内】