６月１０日(日)１０時３０分より、秋田市に本社のある株式会社モリタにおいて「白神ぶなの森基金」の贈呈式が行われました。モリタグループは２００３年度より、創業８０周年記念事業として、東北地方を基盤とする企業として、お客様と共に積極的に、白神山地の保全活動の為の寄付集めと、社員自ら植樹祭に参加するという形でのＣＳＲ活動を展開してきました。

全国的な企業の環境活動は、どちらかというと環境管理型が主流でありますが、モリタさんが積極的に外に出て活動を展開してきたことは、東北企業として素晴らしいことであると当会は評価し、２０１１年度に「国際森林年」を記念して「白神環境貢献大賞」を授与しています。今回の授賞式には、数多くのマスコミ関係者も取材に訪れていました。

特に盛田良次社長は、白神山地だけではなく、中国・インドネシア・モンゴル等海外の植林活動にも参加し、広く世界へ植林活動を展開しており、東北企業のＣＳＲ活動の魁として素晴らしい活動を展開しています。

白神山地を守る会の永井雄人代表は、昨年から始めたブナの缶詰づくりを通した「種の保存」活動を紹介し、温暖化が引き起こす様々な現象に、白神山地としても取り組んでいることを紹介しました。
また、今年の春先に植林地でクマゲラのドラミングが聞こえたことや、カモシカやウサギなどの多様な生き物が発見されたことから、植生が豊かな森となっていることが報告されました。

また、明年の世界遺産登録２０周年に向けて、「白神ブナの森基金」も１０周年ということとあわせて、オリジナルのイベントも企画していることが紹介されました。今後もさらなるご支援に、深く感謝しております。