その他の活動・出来事
白神山地の核心部分を歩く
「白神の伝道師」フィールドツアー


9月4日(日)〜6日(火)、8月に東京で開催した「白神の伝道師」養成講座の受講者による、白神山地の核心部分を歩く「白神の伝道師」フィールドツアーを実施しました。参加者は6名のグループ、別名「白神レディース飛行隊」としておきましょう。

4日(日)は、白神自然学校で白神山地のフィールドについての説明を受けました。また、白神山地の由来、クマゲラの森の実態についてレクチャー講義を受けました。その後、白神山地の季節の味を重箱に詰めた「白神御膳」の料理に舌鼓を打ち、翌日の核心部分への歩きに想いを馳せながら、早めの就寝となりました。

この季節、ノロノロの台風12号が近づいていたので、天気予報がなかなか読めません。私たちは、3パータンを想定し、どのパターンでも対応できるように情報の共有をしっかり行いました。

5日(月)、「クマゲラの森」に向かって出発しました。奥赤石川林道を車で進むこと40分、白神自然学校からはおよそ2時間、台風の影響で赤石渓流線は10時まで通行止めということもあり、櫛石山登山道入口に到着したのは12時近くになりました。「まずは腹ごしらえ」ということで、白神自然学校で作ってもらった「おにぎり弁当」を食べました。

 
奥赤石川林道は狭いために、軽トラックやパジェロミニがとても活躍しました。
植林地の雑草取りも、今回の私たちの任務の一つです。 

その後、13時過ぎからは心臓破りの坂を一気に登り詰めました。野営するということもあり、参加者はかなりの重量の荷物を背負っての登山でした。

あとでわかりましたが、女性の場合は行動食が本当に豊富で、結構いろいろなものがリュックサックの中に入っていましたね。

 
オオカメノキ(実)                  ジャコウソウ

 
アキノキリンソウ                  ヤマアジサイ

 
緩衝地帯は鳥獣保護区になります       核心部分は森林生態系保護地域になります

 

途中の登山道に見られる「ナタメ」は、悪戯書きとは違います。

マタギをはじめとした林業関係者が、ここまで山に入ったという記録を、ナタを使って残しているのです。今は、ナタで標しをつけることはありません。貴重な証ですが、もう20年以上経ったものしかありません。

登山道脇に生えるブナの木々

 

 

 

いよいよここからは「クマゲラの森」のブナ林です。
低木は少なく、今までの登山道とは違った空間が広がります。

 

 

そんな「白神レディース飛行隊」のメンバーは、4時間近くかけて「クマゲラの森」のテント場に到着しました。
すぐにテント張りと着替えを済ませ、食事の用意をしました。さすが女性です、手際が違います。バーベキュー料理が次々と出来てきます。ビールもザクザクでてきて、赤石川の冷たい水に浸かりました。

「クマゲラの森」は、相変わらずの美しいブナ林の様相でした。森の真ん中から湧き出る水は、疲れも吹っ飛んでしまうほどの冷たさでした。

 

 

 

 

6日(火)、「クマゲラの森」から下山してきて、最後はくろくまの滝をみて記念撮影です。「白神レディース飛行隊」の皆様、お疲れ様でした。

白神山地の核心部分を歩くフィールドツアーはいかがでしたか?
感想を聞くため、今度は東京でお会いしましょう。