10月31日(日)、白神山地周辺において種拾い作業を実施しました。参加者は10名ほどで、コナラの森に入って種を探しました。
時折、サルを脅かす爆竹の音が聞えますが、サルはビクともしません。私たちが作業をしていても、平然と群れで現れて、田んぼの中の落ちこぼれたモミを拾っては食べているようです。
さて、今年はトチの実とコナラの実を収穫しましたが、ブナの種は落ちていませんでした。「皆無」と言っていいでしょう。
トチの実 コナラの実(ドングリ)
参加者は、午前はトチやコナラの種拾い作業をして、お昼はサモダシのキノコ汁をいただきながら、午後の作業の打ち合わせをしました。午後は、11月からの水耕栽培用の道具の整理と、冬用の薪を積む作業をしました。冬支度といえば、山からの架設トイレの搬出作業が残っています。また、自然学校の雪囲い作業や、ブナの苗木の移動作業が11月半ばに予定されています。
キノコ汁を食べながら、午後の打ち合わせ中
ストーブに使う薪を積んで冬支度
今年はブナの種が無く、私たちにとっても本当に残念な年ですが、動物たちにとっても餌が少なく、どのようにしてこの冬を乗り越えるか、大変な冬になるのではと思われます。
名古屋市での生物多様性会議でも、開発途上国の生物をどのようにして守るかという議論が盛んに行われましたが、先進国における気候変動からくる生態系の動きにはあまり関心が払われませんでしたが、確実に白神山地の生態系も、今年のような猛暑の中で生態系は影響を受けていることを実感した種拾いでした。
種拾い作業に参加した皆様、ご苦労様でした。来年に期待しましょう。
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