その他の活動・出来事
第三陣 NICEのボランティア活動


NICEのメンバーによる秋のボランティア活動は、次のとおりです。

1.鰺ヶ沢事務所の冬囲い作業

いよいよ冬到来。鰺ヶ沢事務所は、一年間利用した道具に感謝しながら油を塗って、来春までの冬支度に入りました。建物はとても古いのですが、道具保管の為にはとても大切な一軒家です。農機具も水洗いしまいました。最後に、窓の雪囲いをして終了です。雪が降り始める12月初めまでは、苗床を見回ります。最終的には、12月中程まで、見守り作業は続きます。

 

2.薪割り作業

炭焼き用に確保したナラの木の中で使わなかったものを、薪ストーブ用の燃料としてチェンソーで伐り、斧で割って軒下に積み上げました。

 
チェンソーの操作方法の講習を受けながら、若い学生も挑戦しました

 

薪ストーブは、「化石燃料の節減」と「エネルギーの自給」という点では、とても大切な循環型の資源です。厳しい冬に備えたこの作業は、この周辺の人たちはみんなしていることですが、都会の人たちにはわからない作業でしょうね。

リヤカーで薪を運ぶことも、今ではなかなかできない体験だと思います。

 
今晩は寿司パーティー。とても楽しかった。   寿司の材料に興味津々。代表と記念撮影。

3.苗床作業とブナの種拾い

今年の紅葉は例年より遅く、10月末頃となりました。ブナの苗木の仮植やブナの種拾いも、今年は一週間ほど遅い作業となりました。

 

理由の一つは、今年は春先にブナの芽吹きがあり、種が豊作になるのではと期待しましたが、結果は不作だっことにも起因しています。10月は何度も山にでかけて、ブナの種が落ちていないか確認作業をしましたが、なかなか落ちていませんでした。種があっても、一ヶ所での拾う数がとても少なく、広範囲に種を拾ったので、今までの種広いの中では一番日数も時間もかかったと思います。

 
このブナの種拾いが大変。若い学生や海外のNICEのメンバーも応援してくれました。

       
このブナの種は、奥羽山脈沿いの朝日連峰・月山・鳥海山・栗駒山・森吉山
地域のブナの種より少し大きいような気がします。

 

小さなブナの種を一粒ずつ拾い集めたのを乾燥させ、その中から選別して、何とか一畝の苗床を作ることができました。

また、昨年の苗木の仮植作業と、ポット苗木の冬期間の為の保護などをしました。

 

 

 

秋蒔き作業です。ブナ用の苗床です。この部分がとても神経を使いますね。来春ちゃんと芽を出してちょうだいね。と祈りを込めて、種まきをしました。

 

また、今までの2年生と3年生の苗木は、冬期間に向けて仮植をするために、掘り起こして寝かせます。三ヶ所の苗床を一ヶ所ずつまわって、苗木を掘っては寝かせるという繰り返し作業です。赤石川の河原に秋風が吹き寄せると、とても体が冷えて寒くなります。

 

作業メンバーは、夕方家路に着くと、まずは暖かいお風呂と暖かい食事が恋しいと言っていました。海外の作業メンバーには、日本海で捕れるシャケの卵(イクラ)やイカなどの手巻き寿司をご馳走した寿司パーティーはとても好評でした。