10月25日(水)
キャンパーたちが到着するまで、節子さんの白神まんづくりをお手伝いする。リカさんと、えみこと一緒に、まんじゅうを丸めてみるものの、節子さんの手慣れた手つきにかなわない。キャンパー3人を鯵ヶ沢駅に迎えに行って来た後、手作りのそうめんと天ぷらを昼食にいただく。
午後は、買い出しと残り二人のキャンパーを迎えに町まで出る。買い出しは8人分を買う必要があったが、なかなか分量が分からず、二回行くことになった。みなこさん、ご迷惑おかけしました。夜は、大谷校長先生がお話を聞かせに来てくださった。
10月26日(木)
午前の仕事は、夏の間に使用されたヘルメットの汚れ落とし。磨いてから事務所に運ぶ予定だったが、11時ごろから雨が降ってきたので、移動は午後からになった。お昼近かったということもあり、昼食作りや宿舎にパソコンを運ぶなど、それぞれ仕事をした。昼食に食べたチャーハンは、昨日の夕食の残りである大根の葉っぱが入っていて、しゃきっとした歯ごたえがなかなかの美味だった。
午後は、薪を運ぶチームと、事務所の掃除をするチームの二手に分かれ作業を行った。午後4時まで、小雨が降るなか無事作業を終えた。夕食には昨日の残りのカレーとポテトいためを食べた。
10月27日(金)
今日は、昨日4人で行った薪運びを8人で行う。昨日はなぜこの作業を行うのかをはっきりとわからなかった。今日は風通しを良くする為という理由を理解したうえでの作業となり、やる気が増した。目的を共有して作業に取り組むことの大切さを知る。午前の休憩時間には、青空の下で輪になり、お茶とりんごをほおばる。
午後、作業の終了前に船水さんが顔を見せてくれた。丸一日続いた作業によって重たくなった足取りも、船水さんによく運んだというお褒めの言葉を頂いたことで軽くなった。
夜は、テーブルを囲って鍋をつつく。辛いもの好きが多いキャンプメンバーには、キムチ鍋は好評だった。
10月28日(土)
今日は、午前の作業開始と同時に雨が降り出し、予定を変更して学校内の作業を行った。校内で机や自転車を運んだ。外が晴れたので、休憩後、薪運びの続きを行う。午前11時半、3日間続いた薪運びはついに完了。
午後は、フリーで、駅の近くにある温泉へ行くことに。気持ち良かった。。。夕食後に、永井さんが宿舎へお話に来てくれた。ワークキャンプの意義、根切りという作業の意味をみんなで共有することが出来たように思う。明日は、永井さんに白神山地の核心地域の近くまで連れて行ってもらうことになった。永井さんの白神への思いを感じつつ、みんな一斉に布団に入る。
10月29日(日)
昨夜は、雷と激しい雨で、宿舎は揺れていたらしい。まだ空が薄暗い5時半、学校を出発。ブナ林の中を歩き、両手を伸ばしても半分にも満たない太さのブナの感触を確かめ、クマゲラの鳴き声を聞く。私たちの小さな作業がこの大きな自然へとつながるのかと思うと、様々なことが無限に意味を帯びてくるように感じた。
午前は、白神まん作りのお手伝いとハロー白神での英語訳という二つに分かれて作業を行う。午後も二手に分かれての作業となった。一方は、アンケートの集計。もう一方は、ラミネートカード作り、銀杏拾い、鑢がけという3つの仕事をこなす。作業の意味がわかりづらかったということもあり、だらだらとした空気を流してしまったことを反省している。
10月30日(月)
フリーデイ。くろくまの滝まで自転車をこぐ。滝の前で深呼吸をする、川の冷たい水でりんごを洗う、太陽の下で目を閉じる、帰りの下り坂を自転車で駆け抜ける、本当にどれも気持ち良かった。
10月31日(火)
今日から苗床での作業が始まった。自転車で20分かけ、苗床へ向かう。9時前に着くと、もうすでに4人の方が作業をしていた。まずは、1年目のナラの根切れにとりかかる。指導を受けながら鉈やスコップを握る。みんなもくもくと作業を行った。
午後には、ナラの苗木が終わり、4年目のブナの苗床へ移動する。4年目になると根も大きく、なかなか掘り起こすことが出来ない。みんな腰をたたきながら作業を進め、午後4時に終了した。
夜は、中間総括をする。永井さんのおかげでワークキャンプの意義、今日の作業の意味を理解することが出来たということだった。
11月1日(水)
今日も引き続き根切れの作業を行う。昨夜の激しい雨のせいで、土が重く、掘り起こすことと土を払い落とすことの二つが昨日よりも力と時間が必要で、難しい。今日はとても寒く、地元の方々にビニールの合羽を貸してもらう。休憩時間には毛布に足を入れて、今朝ゆでたというとうもろこしをいただいた。本当にありがとうございました。とうもろこしといなり、それに合羽のおかげで寒さもしばし忘れることが出来た。
11月2日(木)
午前中は4年木を終え、3年木の根切れを始める。そろそろ道具の扱いにも慣れてきたことや、昨日よりも土が乾燥していたことが要因となって、作業は順調に進む。お昼は学校で食べることになり、みなこさんの豚汁をいただいた。午後は力が出てきて、楽しく作業をすることが出来た。
夕方には、温泉に連れて行ってもらう。その後、一捷さんからまたぎのお話を伺う。またぎの生活についてだけでなく、準備を万全にといった人生の教訓まで教わった。
10月3日(金)
朝一番のバスで、リカさんが帰る。初日からお世話になっていたので、いなくなると一人の存在の大きさを感じざるを得なかった。みなさんと笑いあっている顔と、最後に持って帰ったおにぎりの大きさは忘れません。
作業は、昨日の続きを行う。午前と午後を使い、3年木の根切れを終えた。裸になった苗床を見ると、4日間の作業の成果が実ったように感じた。自分たちの達成感と同時に、この作業を毎年やっている方たちに尊敬の念を抱いた。
10月4日(土)
今日は、白神山地を守る会のメンバーのみなさんと一緒に作業を行う。大人数で作業を行うと、かなり早く作業が終わった。その後、学校の近くにある苗床へと移動し、去年の10月に種を植えたという苗木の根切れをする。途中、学校でおいしい味噌汁をいただいた後、約1万本の根切れが完了した。今年の根切れ作業は終わりです。
作業が早く終わったので、一ツ森山を登りに行った。ロープを使いながら列になり、頂上を目指す。上からは学校が小さく、小さく見えた。
夜は、地元の方たちに集まっていただき、交流会をした。みんなが作ったスパゲッティやパエリアをおいしいと言ってもらい、なんとか感謝の気持ちを表すことが出来たと思う。
10月5日(日)
11日間、お世話になった学校と宿舎の掃除。
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