12月12日(日)、白神山地世界遺産地域科学委員会設置記念シンポジウムが、弘前市総合学習センター多目的ホールで開催されました。最初に、環境省東北地方環境事務所の所長からの挨拶があり、科学委員会ができるまでの経緯が、担当者より説明されました。
その後、科学委員会の委員長でもある東北大学大学院生命科学研究科教授の中静透氏より「かがく委員は、白神に何ができるの?」と題して講演がありました。
ここ数年はブナの種子の落下がないことを示す図
まだまだ調査段階で、希少な種が多い白神山地
続いて、弘前大学農学生命科学部教授の檜垣大助氏より「地すべりが起こるのに、森林の豊かな白神のなぞ」と題して講演がありました。白神山地の不思議な土壌と豊かな原因がよくわかる説明でした。
最後に、岩手県立大学名誉教授の幸丸政明氏による「あらためて、白神地域にとっての『世界遺産』の意味を考える」と題して講演がありました。世界遺産になった導入部の話が正確に語られて、とても濃い内容でした。
閉会の挨拶は、東北森林管理局計画部長の平野均一郎氏の挨拶で締めくくりました。
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