その他の活動・出来事
コンテナ苗木づくりの実技研修会はじまる


12月7日(火)、つくば市の森林総合研究所から落合幸仁研究員をお招きし、白神自然学校一ツ森校裏のビニールハウスを使って、コンテナ苗木づくりの実技研修会を開催しました。

この研修会は、森林総合研究所と白神山地を守る会が交わした共同研究を受けて開催したもので、青森県の西北地域県民局や津軽白神森林環境保全ふれあいセンター、木材業者、毎日新聞社本社からも参加しました。

 

最初に、自然学校内において、今回の共同研究の内容説明と、つくば市にある森林総合研究所で実験をしているコンテナ苗木の育林技術についての説明がありました。参加者からは、コンテナ苗木の活着の問題や、根切れのないコンテナ苗木について、たくさんの質問が続きました。その後、白神山地を守る会の永井代表より、今回のコンテナ苗木づくりに挑戦した動機や計画の説明がされた後、自然学校裏のビニールハウスに移動して、実技指導を受けました。

 

実技指導の内容としては、コンテナ苗木の柵づくり、堆肥づくり、そして管理についての指導と続きました。参加者からは、たくさんの質問が寄せられ、落合研究員は丁寧に説明していました。

 

      

 

白神山地を守る会としては、今年はブナの種が壊滅状態だったので、コナラとトチの実を使った実験をしましたが、来秋には是非、ブナの種を拾って実験をしたいという思いでいます。また、ブナの葉を食べる虫が北上していることやナラ枯れの話もあり、白神山地のブナ林を守る為に、白神山地周辺での「ブナの森の復元・再生活動としての植林」と、「苗木作りの省力化と低コストでの生産」にチャレンジすることになりました。また、もう一つの実験として、ブナの缶詰づくりについても話がでましたが、今年は種が採れないので、来春以降の取り組みとなりました。