その他の活動・出来事
第6回「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」を終えて


6月23日(土)、白神山地の国有林内(津軽沢林道周辺)において、6回目の植樹祭を開催し、全国から約200名の参加がありました。今回は来賓として、青森県出納長の長谷川義彦氏、津軽森林管理署の中野渡均署長が参加して下さいました。

 

はじめに、実行委員長の長谷川兼己鯵ヶ沢町長が挨拶をし、全国そして世界から参加した参加者の労をねぎらいました。そして、この植樹祭が6回目を迎え、白神山地の自然保護・保全活動としてだんだん定着してきたこと報告しました。

 

次に、長谷川義彦青森県出納長が挨拶に立ち、三村知事からのメッセージを代読し、このブナ植樹フェスタに3回参加した経験を通し、植樹祭が益々大きくなってきていることについて、県を代表して感謝して下さいました。

次に、津軽森林管理署の中野渡均署長からご挨拶をいただき、国有林が地球温暖化防止の上から山に対する国民の意識が向いてきている中、こうした植樹祭を通して、森林への理解が具体的に広がっていくことに感謝しつつ、森林の持つ効用について述べて下さいました。

最後に、白神山地を守る会の永井雄人代表理事が、植樹方法について説明し、根を枯らさないように丁寧に穴を掘ってほしいと話しました。

 

参加者は、(バスの)号車毎に植樹地に移動し、地元の担当者と白神山地を守る会の担当者の指導で植樹をしました。今回は、南金沢小学校、舞戸小学校 鰺ヶ沢高校 その他全国からも子どもたちが参加しました。

 

     

また、企業として「白神ぶなの森基金」を実施しているモリタカバンさんが、各店舗から代表者が参加し、思いを込めて一本一本丁寧に植樹しました。

お昼には、地元婦人部が作ったおにぎりと「白神汁」をおいしく食べました。中には、白神汁をおかわりをする参加者もいて、いい汗をかいた後だけにおいしくいただいていました。

参加者はその後、白神山地のブナ林を散策する体験ツアーに出かけました。コースは、@「奥赤石遺伝資源保存林コース」、A「津軽峠のマザーツリーコース」、B「くろくまの滝体験コース」、そしてC「津軽森から核心部分を見るコース」です。

「津軽森から核心部分を見るコース」には、永井雄人代表理事がガイドを担当し、モリタカバンの方々を案内しました。
参加者は、「高校生の年代には山に登ったが」という方や、山登りが好きな方などまちまちでした。最初は急な斜面もありましたが、全員頂上まで登ることが出来ました。
途中、倒木したブナの木の根っこを観察したり、腐葉土の感触を楽しんだり、ブナの水を吸い上げる音を聴いたりと、ゆっくり時間をかけて登りました。
また、頂上では少し霧がかかっていましたが、秋田側の核心部分が見えたので、参加者は大変喜んでいました。みんなで記念撮影をして、頂上をあとにしました。

翌日24日(日)は、地元のグリーンツーリズム体験ということで、木工体験・ミニ白神散策・天狗岳ツアーに出かけました。

 

今回参加された皆様、大変にご苦労様でした。
全国から白神山地にお越し下さり、本当にありがとうございます。

植樹地に向かう途中、過去に植樹したブナがすくすくと成長している光景をみたと思いますが、この5年間植林したブナがとてもよく成長し、根付いていたことがわかったと思います。ブナの一年間の成長はわずかですが、確実に「ブナの森」に向かって進んでいます。一度伐採して失ったブナの森を人工的に元の森に戻すには、100年、200年という気の長い年月が必要です。私たちも、皆様が植えた苗木を大切にして、草取りなどをしながら、次世代に残していきたいと思っています。

また、来年の植樹祭にも足を運び、ブナの苗木の成長を確かめて下さい。2008年の植樹祭は、6月末に開催します。全国からの参加をお待ち申し上げております。大変にご苦労様でした。