当会の活動事業の一つとして、「ブナの森を育む事業」がある。
ブナの実は、6年〜7年おきに豊作の周期を繰り返す。2000年は大豊作の年だった。2000年10月、会員で毎週ブナの森に出かけてブナの種子を何万個も収拾した。このブナの種子は、白神の遺伝子(DNA)保存林から採取したブナの実である。そして、会員だけではなく全国の自然を愛する方々にもブナの実や苗木を、自分の手で育て、白神山地に植林する運動を展開している。
このような活動は、ブナの森の再生や復元のために必要なことである。また、この事業を支援していく上で「クマゲラの棲むブナの森復元基金」も設けている。私たちは自然保護の原点は、自然の大切さを学び・体験することにあると考えている。白神山地を訪れ、ブナの種子(白神DNA)または、実生、苗木を家に持ち帰り、育てた後もう一度白神山地に植林をして森づくりに参加してもらう。このような活動が、白神山地の自然保護に大切な運動と考える。
今や地球規模で進む環境汚染には、地球温暖化、オゾン層破壊、異常気象、砂漠化などがあり、それらは有限な地球環境を蝕み、人類に警鐘を鳴らしている。私達一人一人が、身近にできる行動から何か一つ地球環境や自然環境の保全に役立つ運動ができれば、と思っている。
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