白神山地エコロジー体験ツアー
2005年夏の白神山地エコロジー体験ツアー


 ■ 実施期間  平成17年7月16日〜18日の二泊三日間

 ■ 参加人数  9名

 ■ 宿泊場所  テント泊(津軽沢林道)

 ■ 案 内 人  ガイド  今 正博
        (白神山地を守る会及び白神自然学校 理事)
         スタッフ及びドライバー 各1名


今回のツアーは最終日こそはっきりしないお天気でしたが、初日と翌日の2日間は晴天で、気持ちよく過ごすことが出来ました。

1日目(7月16日)

8:00
青森市内を出発し、白神自然学校へ向かいました。
10:30
自然学校でテントやその他生活用品を積み込み、白神山地内へ。津軽峠のマザーツリーの横で昼食をとりました。今年はブナが大豊作の年と言われており、予想通り至るところにブナの実が落ちていました。
  
14:00
テント場へ到着し、テント設営や機材搬入をしました。終了後、夕食作りの時間までは若干早かった為、津軽森の見晴台を目指して登山しました。
 
途中、クマが使っていた穴の横を通り、約30分で登頂しました。山頂は若干霞がかかっていましたが、時折吹く風が爽やかで、遠く秋田県の山まで見えました。

夜は、バーベキューや野菜コンソメスープなど、参加者全員で作って食べました。
 

次の日の登山を考え、21時にはほとんどの参加者が寝床に入りました。
また、この晩は約20匹の蛍が参加者を歓迎してくれました。
真っ暗闇に浮く緑色の光−。とても幻想的でした。
 


2日目(7月17日)

昨晩、テントに蚊が侵入したのか、テントから出てタープの下で寝ている人もいました。早朝、朝食作りが始まりました。前日のスープをリゾット風に作る話も持ち上がりましたが、登山ということで、メニューは、おにぎり・焼き鮭・味噌汁になりました。
 
食事後、テントが飛ばないようにフックを引っ掛けて、7時をまわったころ、天狗岳登山に向けて津軽沢林道を出発しました。

7:55
天狗峠(待ち合わせ場所)から天狗岳山頂へ向かって出発。

天狗岳(標高958m)の登山道全長は、約5.5キロ。7月のこの時期、ブッシュもかなり伸びて、約150センチほどになっています。そのブッシュを抜けると、原生的なブナ林に出会えます。
里とは明らかに違う歪な形で成長をしていたりします。自然の豊かさ、驚異を知ることができます。

アップダウンや急な上り下り斜面があったりで、体力が奪われますが、ピークに到着した者のみ出会える南側のコアゾーンは一見の価値があります。

参加者は、約3時間弱で登頂しました。さすがに疲れの色も見えはじめ、山頂では、各自横になったり水を飲んだりしました。
約45分休憩後、下山することにしました。上りと下りが入り混じる下山道が、疲れた参加者の行く手を阻みます。しかし、参加者全員が協力し、全員無事に下山できました。

テント場への戻り途中、湧き水を飲んで乾いたのどを潤しました。皆さん、汗と泥で体全体がドロドロになって決まって言う言葉は「お風呂に入りたい」という一言でした。

しかし、冷水で顔を洗って夕飯作りに入りました。メニューは、チャーハン・スープ。スープはなるべくゴミを出さないよう配慮され、野菜等は皮も入れました。この晩は、ガイドの今正博さんの津軽のお話アラカルトにみんなが引き込まれていきました(参加者の方へ・・・来年はねぶたも見ましょう!)。この日も、(前日よりは少なかったのですが)蛍が舞っていました。


3日目(7月18日)

ついに最終日を迎えました。朝食後、テントなどの撤収に取り掛かりました。約20分で片付いてしまい、早めに津軽沢林道を出発しました。お待ちかねの温泉!しかし・・・朝早すぎて営業していませんでした・・・。気を取り直して鰺ヶ沢町の温泉に行きました。皆さん、3日間の汗をゆっくり流せたことでしょう。
その後、自然学校でこのツアー最後の食事をして、荷物を整理しました。昼食は岩魚の炭火焼と自然学校特製の白神汁!
新鮮な食材に舌鼓を打ち、参加者は自然学校をあとにしました。

長いようで短い三日日でした。やっぱりお別れは寂しいですね。
スタッフ一同、またお会いできる日を心から楽しみにしております。ありがとうございました。