『津軽』の魅力についてご紹介
青森県内の観光名所
春の東岳(標高652m)


平成23年5月5日(木)、青森市東部にある東岳登山を楽しみました。駐車場に車を止めてスギ林の登山道を行くと、アカマツや広葉樹が混在する林になります。
周りには農園もあります。山桜のピンク色の濃さが、とても映える光景が広がっています。ちびまるこちゃんの家族連れが目の前を歩いている-----。そんな感じの登山道です。

 

登山道には、たくさんの春の花々が咲き誇っています。だんだん道はジグザクな登りとなっていきます。昔は石切場として、石を運び出したトロッコの線路跡や発電機の残骸があります。ちょうど山頂まで1.0kmの道標地点では、小さな広場があり、展望所からは、陸奥湾や青森市内を眼下に眺めることができます。登ってきて良かったと、ふと感慨深い思いにさせられます。左側には岩木山が望めると言われていましたたが、この日は、霞がかかっていて、見ることは出来ませんでした。

 

素晴らしい景色をみてしばしの休息後、階段状の登り坂から一気に沢を下ると、左側に小さなレンガ造りの建物があります。何かよくわからず中を覗いてみると、天井は朽ちて落ちていて、壁は頑丈な木の壁になっていました。あとで調べたら、何と鉱山採掘時の火薬貯蔵庫の跡だということです。すぐ近くの沢水は冷たく、澄みきった水が流れ落ちていました。

 
火薬貯蔵庫の跡                  

沢からは、今度はいきなり登り坂が続きます。ジグザクな急登ですが、登山道には木道の階段が設備されていて、周辺は美しいブナ林が続き、広葉樹林独特の澄みきった空気がとても心地よい。周りには、小さな花々が咲いており、登山者の足を止めさせます。



八合目近くになると、残雪があり、緩やかな傾斜地が広がってきました。すぐに短い尾根づたいに入って残雪の上を進むと、山頂に出ました。陸奥湾や、青森市内が眼下に見えます。浅虫海岸や、遠くには微かに下北半島や津軽半島の山々が見えます。青森空港から、高田方面に下りてくる途中の青森市内の夜景や、雲谷の夜景もとてもきれいですが、是非この東岳頂上に野営して、頂上から夜景を見てみたいと思いました。

 
東岳山頂からの陸奥湾、その先は下北半島  頂上に立つ永井代表

頂上で食べたおにぎりや、湧かしたコーヒーはとても美味しかったです。何せ、青森市内に住んでいながら、近すぎて今まで来ることはなく、東岳を初めて登りました。とても楽しい登山でした。今度また、ゆっくり登りたいと思います。ブナの二次林が、とても心地よいです。

 

 
根回りは温かいから、雪が早めに解ける    ウサギかな?それともカモシカかな?

 
青森市内が見える最高のロケーションです   山頂から見える、湯の島と裸島