青年海外協力隊からの報告
ザンビア青年海外協力隊報告 NO.2


ザンビアは州体制になっていますが、基本的には日本と同じく、国民主権で個人と国の関係です。ザンビアは1964年に独立したので、まだ独立50年も経っていません。議会制・多数政党制ですが、大統領の権限が非常に強いようです。法律もあってないようなものが多く、まだまだ整備が行き届いていないところがとても多いです。

たしかに、ザンビアでは大人になるのが早く、15歳くらいから選挙投票ができるみたいです。また、道端でふつうにたくさんの子どもたちが物を売ったり、工事現場で働きながら、家族を手伝ったり、学費を稼いでいます。

「環境」に対する意識はほとんどゼロに等しいです。ゴミ焼却場などはなく、そこら辺にゴミを捨てていますし、家のゴミは庭に穴を掘って投げ込むだけです。もちろん、分別などは全くせず、ペットボトルもビニール袋も生ゴミもガラス製品もすべて穴の中に投げ込まれます。日本のゴミ処理がいかに優れていることか・・・

ザンビアは、今、乾季の寒い時期に入っています。朝・晩は長袖、長ズボンでないと寒いです。ただ、日中は汗が出るくらい暑いです。これから、7月まで暑い時間帯が減り、より一層寒くなるみたいです。

せっかくなのですが、今回、写真は一枚も撮っていませんでした。
というのも、自分自身が生徒との2000メートル走などに出たりして、カメラを他に置いておくのは避けたかったからです。カメラ一台で、ものすごい注目を浴びてしまうので、あまり大勢の生徒たちの前では見せたくないんですよね。でも、来年の運動会は撮ると思います。

身体能力の高さはいろんなところで出てきます。そもそも、あちこちで側転、ばく転、宙返りなどをやっていますからね。裸足ででこぼこのグラウンドを思いっきり走っていますし、走り幅跳びもテクニックはないのに大ジャンプ連発。体格も違いますよ。特に速い子は、お尻が吊りあがったスタイルで、いわゆる腰が高い理想的なランニングフォームになります。筋力も、日ごろから肉体労働をしていることもあってか、日本人の同じ世代よりもあります。ただし、女の子は日本人よりも肉付きが良い子が多く、年齢を重ねるにつれて運動神経が劣えていくようです。

もちろん、いくらザンビア人とはいえ、中には運動の苦手な子もたまにいます。そういう子は静かに他の生徒の活躍を見守っているだけだったりします。でも、日本に比べたら、全体的には身体能力の高い子がかなり多いと感じます。 

永井正彦