3月4日(金)〜5日(土)の1泊2日の日程で、伐木造材作業従事者特別教育(チェーンソー使用)講習会を、白神自然学校と「白神自然学校遊々の森」で実施しました。参加者は10名で、全国から参加者が集まりました。
初日は、講師の小田桐久一郎先生による講義が8時間実施されました。チェーンソーという機械を、自分の腕のように使いこなす為には、まずチェーンソーがどのような部品で出来ているか、チェーンソーを解体して、一つ一つの部品を確認しながら、用途を確認しました。また、歯の研ぎ方指導、伐木の角度などの講義を受けました。そして夜の懇談会は、地元料理で賑わいました。 ※郷土料理で盛り上がった食事会の様子はコチラ
次の日は、現場で実際にチェーンソーを使った実技指導がありました。スノーシューを履いて「遊々の森」に入りました。「遊々の森」の入り口付近は雪がありましたが、スギ林の中は意外と堅雪で歩きやすかったです。
また、「ハロー白神」の壁を、アオゲラが大きなドラミングで穴を開けているところを発見しました。笛を吹いて脅しましたが、「そんなことぐらいでは驚きません」とばかりに、ドラミングの音が山に響いていました。
「遊々の森」での実技は、聞くのとやるのでは大違いでした。まず木を見て、「かかり木」をつくらないように、伐木の方向を「見定める」という目利きが必要です。そして、チェーンソーを使って45度の角度で伐り口をつけられるか、つるを残して倒せるかどうかです。
講師の小田桐先生がお手本を示し、参加者はそれに続きました。チェーンソーを動かす為に不要な力を入れたりしましたが、参加者は、少しずつ操作に慣れていきました。一本倒れる毎に、スギについた雪が落ちてくる中での実習は、とても楽しい面もあり、和気藹々を実施しました。
講師の小田桐先生の熱血指導に、参加者の皆さんは飲み込まれていき、真剣にこの2日間を終えることができました。
この講習会は今後、白神自然学校を舞台に、毎年この3月初旬に実施する予定です。植樹活動を進めたり、健全な森づくりをする為には、地ごしらえや間伐作業が必要です。したがって、この講習会は、今後も続けていきます。
参加希望の方は、いつでもご一報下さい。講習会の日程が決まりましたら、ご案内を差し上げます。
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