ボランティアガイド養成講座D

水生昆虫について

 

講師:白神山地ビジターセンター 川村裕之 氏

kawamura2.JPG (4323 バイト) 水生昆虫とは、ある一定の時期に水中に棲息するものをいう。たいてい6月の上旬から中旬頃は、幼虫がコロコロ太っているため、同定もしやすい。
 このように水生昆虫は、水質を判定するのにつかわれるが、川の流れに昆虫が流されるため、大まかな判定にしかならない。したがって、これだけをもって川の水質を判定するのは難しい。
 カワゲラの仲間にトワダカワゲラというのがある。体節がリング状になっていて、腹節にリング状のエラがついているというのが特徴である。この水生昆虫は、水質がきれいなところでかつ、年間を通して水温が上がらないところにしか生息していない。
 水生昆虫は、魚や鳥のエサとしても重要であり、白神山地においては、どこを見てもきれいなところにいる水生昆虫しかいない。