ブナの種まき
手順その3 翌年の春の作業


@ ブナの発芽はだいたい5℃で、時期は4月上旬です。
  ※発芽の時期が遅れると寒冷紗に実生の葉が引っかかるので、発芽したと
  思ったら、すぐに寒冷紗を上げるのがポイント。

A 発芽したら、ネットをはずしてワラをとります。
  →殺菌剤(粉剤)を散布。
  →竹もしくはプラスチック製の稲の苗床に使う、半月型の棒を
   使って、寒冷紗を浮き上がらせます。
  ※この作業は一日で全部してしまう。

B 5月〜8月までは、1)展着剤 2)殺菌剤 3)殺虫剤
 (ダイセン・ボルド液・オーソサイド・スミチオン)などを毎月
  一回、交互にかけていきます。一ヶ月に一回程度でよい。
  なかには、追肥が必要な場合もあります。1)〜3)の薬を混ぜ
  て使用してもよい。その場合は、購入先の農協に確認をしてから
  使用するようにします。
  ※展着剤(てんちゃくざい)・・・作物や病害虫に農薬をよくつけてその効果を
  上げるために用いられる散布液に加える添加剤。

C この間、雑草をとる作業がありますが、まだブナの実生が小さい
  ために、雑草と一緒にブナの実生の根をとってしまったり、根が
  浮いてしまうので、周りのブナの実生を手で押さえながら雑草を
  とるようにします。

D お盆が過ぎたら、寒冷紗のネットを取り外します。

E 今度は、カリが多い肥料をまきます。
  ※ブナの木を堅くする効果があります。