ブナの種まき
ブナの種まきについて


11月3日(日)、ブナの種まき(秋まき)を実施しました。
@ブナの種拾い → A種を育て、苗木にする → B山に植樹する
これで、一つの循環となります。この自然循環システムを通して、ブナの森の復元・再生を実現したいと考えています。

ブナの種は、1kg当たり6,000粒ぐらいです。このうち、秋まきの場合での発芽率は70%〜95%です。
1u当たり300粒(50g)、1リットル=2,700粒程度とすると、110tの種をまけばよいということになります。つまり、10,000粒÷300粒(1u)=33uの畝が必要、という計算になります。ちなみに、平均的な成人男性の一握りは100粒程度です。
幅1m×16mの畝を2本つくって、そこに10,000粒のブナの種をまく計算になります。

では、種まきの手順を紹介します。

 前段階
   【ブナの種拾いの注意点】
   種は一ヶ所から採取するのではなく、まばらに採取するようにします。
   ブナの種におけるDNAの因果関係連鎖を防ぐ為です。

 手順その1  一番最初の作業

 手順その2  苗畑の作業

 手順その3  翌年の春の作業

 手順その4  掘り起こし作業

 手順その5  2年目の春


この作業を3年間のサイクルで行い、ブナを山に戻す作業をします。
ブナ種のサイクルを考えると・・・
     1年目 → 大豊作    2年目 → 皆無
     3年目 → 並作      4年目 → 皆無
     5年目 → 大豊作

上記の周期で繰り返されているのが、白神山地のブナの種つけの周期と考えられます。2年目と4年目の皆無の年の採種ができないことになりますが、ブナの種を苗木に育てるまでの成長過程に見られる、大きい苗木と小さい苗木との差で、空いた空間を微調整するしかないと考えます。

 

 10月30日、雪が積もった白神山地の中で、
 ブナの種を拾う青森大学の学生たち