白神山地の植生の特徴として@固有種がある、A高山植物がある、そしてB日本海要素がある、ということがあげられる。
白神山地にある固有の植物は、どれも岩場という限定されたところに生育している。
また、高山植物は標高2500メートル以上の高山に生育するものである。標高の上からいえば、白神山地の最高峰である向白神岳にでも高山植物は存在しないことになるが、白神岳には、70種を越える高山植物が生育している。
さらに、日本海による冬の寒さをしのぐため、植物は背丈の低いものに進化したものを「日本海要素」という。例えば、高さ15メートルのイヌガヤが環境の特殊性により高さ3メートルのハイイヌガヤという種になる。
最後に、白神山地に生える植物のスライドを見ながら、どのようなところに生育するのか、似たような植物との見分け方などの特徴を説明する。